「命懸け」で人を愛してると言うけれど…
命を懸けて、恋人を愛している。と映画で耳にする事があります。
「懸ける」の意味は、うまく行かなかった場合に失う覚悟を持って取り組む。なので、恋愛が無くなると命を消す。との解釈になりますよね。これは格好良いことばなのか?私にはダサイ言葉だと思いますので、恋愛コンサルタントとしては推薦しない言葉の選び方です。
● 理由
自分の命を無くそうとする、自殺・自死の意識があると結果的に自分の命や存在を軽く考えています。そこには親が産んでくれたこと、育ててくれた事への感謝が欠落しているから。また、自分の命を軽率に考える人が、他人である恋人を大切に考えているのか?は言葉と裏腹の軽さを感じます。
恋愛をすると、恋人を守る意味で「責任」がありますよね。そこには恋人だけではなく、その親(母・父)や家族を含めて守っていく覚悟が必要だと思います。なので、死ぬ覚悟・生きる覚悟でどちらが恋愛に向いているのか?と後者の生きる覚悟を持って恋人を考える事ではないでしょうか。「死ぬ」と言うのは病気・事故でない限りの自発的な行動だと「逃げ」です。その逃げと言うのは、責任からの逃げもありますし、トラブルを超えられない逃げもあるでしょう。よって、命懸けで愛している…と言う方の多くは言葉・態度が軽くて日替わりの言動を繰り返すことが多いです。
勿論、その中には親権に命懸けで愛している人も居られますが、絶対数で言えば軽い方の方が多いでしょう。それだけ「命」と言う言葉は重いのです。
例えば、別れた恋人と復縁を考えて居る場合。
その死ぬ覚悟があれば、別れた原因を徹底的に分析して解決への取り組みができるタイプだと思います。だけど、それらの行動を実勢しない。その部分が「逃げ」の本質だと思いますので、言葉で綺麗な事を出しても、態度・行動が伴わなければ言うだけハードルを上げるので評価は下がります。会社で遅刻が多い人が「明日からちゃんと起きます!」と言い訳するのと同じで、その場凌ぎで「命懸け」を使っているのが相手には軽々しいとなるのです。よって復縁は成立しませんし、追えば逃げるの関係を作ってしまい、更に追い掛ければ「ストーカー」と言われることになります。この時点で「全てを失った…」と自暴自棄になっても、そもそもの原因を理解してませんので、逃げの発想だけで物事を処理しようとして、負のスパイラルになっている方は多いですよ。
● 恋人を大切に思うなら
「命懸けで」と表現するよりも、「人生を掛けて愛したい」の方が恋愛的には良いと言えます。
浮気しない、悲しい思いをさせないと覚悟したならば死ぬ覚悟よりも、どんなトラブルにも生きる覚悟を持って恋人を愛そうとする意識が必要だと思いますよ。